「東北・新潟の活性化応援プログラム」助成金贈呈式が挙行されました!

 理事長の久保田です。去る11月25日(月)に、「東北・新潟の活性化応援プログラム」の助成金贈呈式が青森市内で挙行されました。

 このプログラムは、東北6県と新潟県内の各地で、地域産業の振興や地域コミュニティの再生・活性化、交流人口の拡大など、地域課題解決のために自主的な事業や活動を行う団体を助成金により応援する制度で、東北電力が主催しています。7回目となった今年度は東北・新潟から46団体の応募があり、クリエイトの取組は、地域社会の課題をコミュニティを通じて解決しようとする活動を対象とした「コミュニティアクション部門」で最優秀賞をいただきました。なお、青森県内の取組が最高賞を得たのは初めてとなります。

 贈呈式には、クリエイトからスタッフ・創立メンバー・関係者など8名が出席しました。また、東北電力の沼畑秀樹・執行役員青森支店長のほか、審査員の佐々木秀之さん(宮城大学 事業構想学群 准教授)も登壇し、クリエイトまち塾の活動に対して高い期待を寄せる旨、ご挨拶をそれぞれいただきました。

 私、久保田が団体を代表して「プログラムの助成で伴走いただくこの一年間を通じて、熱意高い有為な大学生・社会人スタッフをとともに、持続可能な活動にアップデートしていこう」と決意を述べました(挨拶全文はページ下部に掲載)。

 再スタートを切ったばかりの活動について、身に余る評価をいただいたのは、これまで8年間にわたるクリエイトまち塾の活動実績とその間に関わってきたスタッフや商店主、そして参加者の皆さんの力添えによるものだと感じています。クリエイトは来月には創立15周年を迎えますが、これを好機に、さらに活動をアップデートさせていく決意です。

受賞あいさつ全文

 この度は、東北電力さまの「第7回東北・新潟の活性化応援プログラム」において、コミュニティアクション部門の最優秀賞という、大変名誉ある賞を頂戴し、主催者である東北電力さま、そして、活動を日々支援していただいている、商店主・スタッフ・保護者をはじめ、すべての皆様に御礼申し上げます。

 ご案内のようにクリエイトは2009年に設立したまちづくり団体です。
 今回評価をいただいたクリエイトまち塾は、地元高校生を対象としたまちづくりを通じた社会教育プログラムとして2014年度に開始したものです。商店街を学校に見立て、高校生を少人数のグループ(クラス)として、そこに商店主を担任、大学生などを副担任として1年間、伴走しながら、自らのまちを学びながら、まちづくりのアイデアを考え、それを実践してもらう取組です。2014年度から2021年度までの8年間で延べ200人以上の高校生に参加してもらいました。

 さて、2014年度から8年間継続してきた取組ですが、実は昨年度から一年半お休みをいただいていました。活動の再定義とアップデートを図るためです。
私たちの活動は、商店主や大学生、様々な学校・多様な学年がフラットな立場で一つの場に集い、学びあうのが大きな特徴でしたが、新型コロナウイルスの猛威を前に、この活動の前提自体が憚られる事態となりました。
 「学びを止めない」との想いのもと、コロナ禍の中でも、活動を継続してきましたが、ワークショップなどの対話を抑えたり、食事などもばらばらにとるように指導したりしましたし、参加者はコロナ前に比べ半減し、コロナ前とは活動が変容していました。

 この事態に接し、クリエイトまち塾は時々の時代の変化に伴い、しなやかに変化すべきところはどこか、一方で、不変であるべきことはなにか。活動の柱を徹底的に議論しようと、昨年度、活動を休みながら、スタッフと1年間議論をしました。
 その結果、【高校生が主役となり、地域を巻き込み、学びあいながらまちづくりを体験する活動であること】【「三人称の提言より、一人称の実践」を活動の中心に据える】という不変のステートメントや、「カリキュラムポリシー」(活動指針)などを定め、従来よりも重層的な活動に進化することができました。
 思い起こせば、これもまさに8年延べ200人以上の高校生そして関係者の皆さまと接してきたからこそ、出来上がったものだと感じています。
 1年の休講を経て再開するにあたっては、まずは、クリエイトまち塾を高校生に知ってもらうことから始まり、苦労が多かったのですが、この秋、18名の高校生とともに再開することができました。そして、この取組を「東北・新潟の活性化応援プログラム」において評価をいただいたことは、活動を支えるスタッフや商店主・関係者にとって大きな励みとなったことは言うまでもありません。受賞発表後に地元紙に大きく取り上げていただき、商店主の方から「よかったね、これからも頑張ろう」と力強いメッセージをいただきました。

 おかげさまで最優秀賞をいただきましたが、先般の審査会において非常に大きな示唆・アドバイスをいただいたなと思います。審査員の方から、「久保田というキャラクターの濃い人材の先、その後をどう持続可能なものとしていくのか」というコメントを頂戴したと記憶しております。プログラムの助成で伴走いただくこの一年間を通じて、熱意高い有為な大学生・社会人スタッフをとともに、持続可能な活動にアップデートしていこう、そんな思いでおります。

 いわば再スタートを切ったクリエイトまち塾が、「東北・新潟の活性化応援プログラム」のご支援を受けて、活動ができるのはとても楽しみに感じております。資金面のサポートだけではなく、専門家の方々からのアドバイスなど一年間、継続的に伴走があると聞いております。
 また、「地域社会との共栄」をテーマとして、日々、地域と深いつながりを持たれている東北電力の皆さまと活動を共にさせていただけることも心強く感じております。
 クリエイトの活動を、さらに充実したものにして、さらに活動を発信させていきたい、そして、新しいステージのクリエイトまち塾を展開し、青森から東北を活性化させていきたい、高い目標を持っております。このことを決意しまして、受賞の言葉とさせていただきます。この度は誠にありがとうございます。