趣旨

 現代社会では、教育の在り方が問題になっています。21世紀の日本にふさわしい教育体制を構築し、教育の再生を実行に移していくことを目的に設置された教育再生実行会議の第四次提言(高等学校教育と大学教育の接続・大学入学者選抜の在り方について)においても「グローバル化や少子・高齢化の進展に伴い、主体性、創造性を持った多様な人材が求められ、かつ、その人材の質を飛躍的に高めていくことが求められている」ことが社会的要請とされています。私たちは、学校教育だけではなく、社会体験活動などの「地域を舞台にした教育」を行うことで、社会からの要請に応えられると考えます。
 私たちは2009年に地域活性化を目的として活動を開始しました。これまで多くの若者を社会に輩出し、地域活性化など自らの興味のある分野の研究・活動に励んでいます。活動に参画した人びとを見ていると、地域づくり活動を通じて主体性や創造性が高められることがわかりました。
 当法人では、地域づくり活動を通じて地域の活性化はもとより、教育や人口減少といった社会の課題解決を目指します。取り組みを通じて、若者が主体となった地域づくり活動を様々な地域に波及させていき、全国に地域を元気にする種を蒔いていきます。
 活動は別途詳細に定める諸計画に基づいて実施していきます。また、活動の主体者はもちろん職員も含めて、チャレンジすることを大切に、何事にも取り組んでいきます。これまでの慣例やアイデアにとらわれず、運営していきたいと考えています。そして、後発のNPO(特定非営利活動)法人ではありますが、将来的にはNPOのトップランナーとなることを目指し、関係者一同頑張ってまいります。
 特定非営利活動法人あおもり若者プロジェクト クリエイトの新たなチャレンジに、地域の皆様のご理解とご支援を心よりお願い申し上げます。

申請に至るまでの経過

 地域づくり団体である「クリエイト」は、2009年の創立以来、「みんなで幸せに。」を最終目標に掲げて、地元高校生が主体となり、青森県内(特に青森市中心商店街)の活性化に資する活動を行ってきました。
 クリエイトを取り巻く環境は、設立当時の状況から変わりつつあると考えます。私たちのまちづくり活動が実はひとづくりにも一役買っているということ、これは、設立時には考えもつかないことでした。また、5年間の中で、多くの団体、行政機関と連携してきました。2012年度は、行政機関からの業務委託も受けました。
 以上の点から見ても、5年という歳月の中で、クリエイトが受ける社会からの要請は、変わってきたように思われます。5周年という一つの区切りを受けて、今一度、クリエイトのあり方を再認識する時期に来ています。
 クリエイトでは「2013年度末までの特定非営利活動法人化」を2012年より計画し、法人化準備委員会を立ち上げ、法人化の是非などを長らく議論してまいりました。そしてこの度、法人への移行が妥当であるとの結論に至ったことから、特定非営利活動法人設立申請を行うものです。
 設立時に比べ、私たちのふるさとは東北新幹線の全線開業や東日本大震災など大きく変化しました。変わりゆくふるさとの変化を深く見つめ、「みんなで幸せに。」という創立以来揺るがぬビジョンのもとに、その時代のニーズに応えた活動を行ってゆくことこそが、私たちの社会的使命であると考えます。

2014年1月17日
特定非営利活動法人 あおもり若者プロジェクト クリエイト
設立代表者   久保田 圭祐