2024年度のクリエイトまち塾の参加者公募を5月19日(日)まで実施しています。詳しくはこちらをご覧ください。

まちづくりを通じた通年型社会教育プログラム

 クリエイトでは2014年度より「クリエイトまち塾」を展開しています。この取り組みは「商店街が学校になる」とのコンセプトのもと、商店主・地元学生・高校生が三位一体となり商店街活性化に取り組む教育プログラムです。高校生が多くの商店街関係者と知り合い、商店街で活動することで地域に対する愛着を高めるきっかけを提供するほか、物事を論理的に考える力などを養うなど高校生自身の成長をめざします。
 これまで、ボランティア活動の一つとして捉えられがちだった高校生によるまちづくり活動ですが、これらの活動には教育的価値があるのではないかとの視座に立ち、高校生自身が体験やそこから得られる学びを効果的に享受したり、地域愛着を育めるようにカリキュラム化(体系化)しています。
 本取組は、内閣府「未来をつくる若者オブ・ザ・イヤー」内閣府特命担当大臣表彰を受賞するなど、「まちづくり」「若者」「教育」の観点から高い評価をいただいています。

「まちづくり」と「社会教育」の融合を実現

 クリエイトまち塾は、下記のような特色を持ち、「まちづくり」と「社会教育」の融合を実現しています。

「実践的な活動」と「講義・ワークショップ」による通年プログラム

 クリエイトまち塾は、日常的に実施するプロジェクト型のまちづくり活動(実践活動)と、月1回実施するまちづくり等に関する講義・ディスカッション車の両輪のように機能しています。
 また、クリエイトまち塾は、1年間をスパンとして実施されており、1年間を通じて様々なプログラムが展開されています。
 さらに、参加者は最終成果物として実践活動報告(2019年度までは企画提案)を成果発表会で披露することとしています。報告の方法については有識者から組織される審査委員会により審査・フィードバックがなされます。とりまとめのプロセスとフィードバックを通じて、1年間の実践と学びを客観的に整理することが可能となり、自らのキャリアアップや地域理解の機会とします。

商店街に「クラス」を編制

 クリエイトまち塾で最も特徴的なシステムがクラス制度です。クリエイトまち塾では、商店街や地域づくりの関係者に「担任」地元学生や若手社会人に「副担任」を依頼し、クラスごとにそれぞれ1名配置しています。クラスごとに担任が通年の学びの内容を企画・運営し、副担任はメンバーのサポート・指導を担っています。
 担任・副担任がいることで各メンバーへのきめ細かいサポートが可能となるほか、「クリエイト対地域(組織対組織)」の関係ではなく「参加者対地域の方(個人対個人)」という関係性も築かれ、参加者の商店街への理解が深まることも期待されます。

実践的な活動は「密度の濃さ」を重視

 クリエイトまち塾で展開される実践的な活動は、密度の濃さを重視しています。単発のイベント参加などの単発・短期的な活動を中心とせず、通年など長期間取り組めるプロジェクト型のまちづくり活動を重視しています。これは、短期的活動では、自ら考えたり様々な人と交流するなどのまちづくりで大切なプロセスを確保しにくいためです。
 また、参加者が考案した活動を多く採用するとともに、高校生が主体性を発揮できるように配慮しています。関係各位の理解を得ながら、参加者が行政関係者や商店主と対等の立場に立って、活動に取り組む機会もできるだけ確保しています。このような密度の濃いまちづくりによって、報道や人聞きなどでは得られない生の情報や体験を得ています。
 運営主体であるクリエイトは、行政機関はもちろん、NPO法人や商店街組合などと積極的かつ密接な連携をしており、このことによって、担任の配置をはじめ、クリエイトまち塾の運営が円滑になされています。高校生の成長を地域全体で見守り支援する体制が、クリエイトまち塾では重要なのです。

成果発表会アーカイブ

クリエイトまち塾 ブランドサイト

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