【クリエイトまち塾】まちづくりの現場から「まちづくりのポイント」を考える
こんにちは、スタッフの木村です。
11月9日(土)に青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸 大ホールにて、第97回クリエイトまち塾を開講しました。
今年度のテーマ「みなとまち青森の未来」にちなみ、みなとまちとしての青森を体感できるような会場での開講となり、参加した高校生は新鮮な気持ちで望まれた様子が見られました。
当日は「まちづくりの第一線で活躍している人から学ぼう」と題し、前半は地元若手農家・社会人を主体として運営している産直市「あおもりマルシェ」を主催している「あおもりマルシェ実行委員会」副代表の堺麗未さんに講義をしていただきました。
地元の人々からの声が少しずつ広がり、現在は数千人規模の来場を誇る老若男女に愛されるまでとなったあおもりマルシェ。そのように至るまでの12年間で、お客様の声やコロナ禍等の壁に当たり、「誰のため」「何のため」と、根本的なことを念頭に置き、改善を重ねながら運営をしていたとお話されていました。
堺さんは「成功の反対は、何もしないこと」と高校生に語りかけ、大きなことは出来ずとも、まずは小さなきっかけから様々な経験・出会いを通して、自分の自信となり大きな実を結ぶのだと伝えていました。
今月以降、本格的に成果発表会に向けてまちづくりの企画立案に入る参加高校生に講義終了後感想を聞いたところ、「『成功の反対は、何もしないこと』という言葉が講義の中で一番印象に残った。どんな些細な事でもまずは挑戦していく気持ちを持っていたい」と、言葉に背中を押されたと話していました。
後半は青森大学社会学部の櫛引素夫教授をファシリテーターに迎え、ワークショップを実施しました。
整備新幹線の開業を契機として各地で見受けられる人と人とのつながり(ネットワーク)を土台とした、人と人をつなぐ「新幹線効果」による地域づくりの様々な事例を挙げるとともに、前半の「あおもりマルシェ」の講義も振り返りながら、まちづくり活動のポイントをテーマに進行していただきました。
高校生自身も一つ一つの取り組みの内容に興味深々の様子でした。高校生は、「整備新幹線など鉄道の整備を契機となった地域活性化の取組はいずれも、"人と地域の意志"がポイントになっているとわかった。将来的な社会問題は正解が無く、櫛引先生の『人は人で磨くしかない』と話していたが、まさに、手探りで歩き続ける意志とスキルを身につけることが大切だと感じた」と話していました。
次回のクリエイトまち塾はいよいよ、成果発表会に向けた企画提案の中間発表会となります。これまでの活動で学んだ内容をもとに、高校生の若い目線でどのようなアイデアがつくられたのか、私も今から非常に楽しみにしています!