【クリエイトまち塾】みなとまち青森の400年間の軌跡を辿る

 こんにちは、スタッフの森です。
 1月12日(日)、リンクモア平安閣市民ホールにて第99回クリエイトまち塾を開講しました。

 今年、青森市は開港400周年を迎えます。今回は「みなとまち青森のこれまでを学ぼう」というテーマのもと、400年間にわたる青森の人々の暮らしや仕事に焦点を当て、歴史を学びました。

 講師には、青森県史や青森市史の編纂を手掛けてきた青森県庁交通・地域社会部 地域生活文化課の県史担当総括主幹である中園裕さんをお迎えし、「青森港とともに歩んだ人たち」をテーマにご講義いただきました。青森港はかつて砂浜が広がるだけで、沖合に出るには小舟での乗り継ぎが必要でした。市民たちは20〜30年をかけて防波堤や桟橋を築き、利便性を向上させました。中園さんは当時の青森市民の気概に触れ、「不便と嘆く前に、自ら考え解決することが大切」と話され、その言葉に私自身も深く共感しました。

 また、青森の港は時代とともに変化し、新たな埠頭や漁港の建設、連絡船の廃止、青森ベイブリッジの開通など、先人の努力の積み重ねにより利便性が向上してきました。参加した高校生からは「当たり前の暮らしが先人の知恵と努力によって築かれたものだと実感した」との声もありました。

 このほか、高校生の感想には、「港と鉄道中心だった青森が車社会へと変化した過程を初めて知り面白かった」「砂浜から防波堤を築く昔の人の努力に感銘を受けた」「不便をどう解決するか考えることが大切だと気づいた」といった声が寄せられました。

 講義の後には「クリエイトに入る前と後で変化したこと・成長したこと」をテーマにワールドカフェを開催。自由な対話形式の場となり、終始活発な意見が交わされました。「クリエイトまち塾に参加しなければ、商店街やまちづくりに関心を持つことはなかった。まちで活躍する大人たちと出会い、まちづくり活動の魅力を実感できた」という感想もありました。

 最後に中園さんから「楽しくまちづくりをしよう。人の役に立つ仕事をしよう」とエールをいただき、参加者の学びと意欲が深まる一日となりました。