地域に開かれた活動をめざして「クリエイト参観日」を開催

 特定非営利活動法人あおもり若者プロジェクト クリエイトは、9月23日にアウガ(青森市)において、地域の皆さんを対象とした公開イベント「クリエイトまち塾 参観日」を開催しました。これは地域づくり教育プログラム「クリエイトまち塾」の5回目にあたるもので高校生17名と地域の方々約20名が参加しました。

 当日は青森大学社会学部の櫛引素夫准教授により「まちで暮らす、地域で生きる~少子高齢時代に負けない~」と題した講義が行われました。櫛引准教授は青森県の現状について統計データを用いてわかりやすく説明したほか、幸畑プロジェクトを例に地域とのかかわりについてアドバイスしました。質疑応答で「地域と関わるときに大切な視点はなんですか」と高校生から問われた櫛引准教授は「人と人を繋げ新しいことを作り上げる、つまり地域をデザインするという心意気が必要です」と答えました。
 講義後、クラス副担任のファシリテーションの下、講義内容を整理するディスカッションが行われました。2組では「若い世代が生きていくためには何が必要か」という議論が行われ「周りの環境に負けないことが大切」、「若い世代の付き合いを濃くすることも重要」などの意見が聞かれました。「目標を持つことで脱20世紀を目指したい」という高校生の声に象徴されるように、櫛引准教授の講義は高校生にとって刺激になった様子でした。

 昼食をはさんで商店街各所でホームルームが行われました。このうち4組は、新中央埠頭へのフィールドワークを行いました。担任を務めるナンデモヤの青木加乃子さんはフィールドワークにあたって「単に目的地に向かうだけでなく、どのような場所に空き店舗があるのかを確認しながら歩きましょう」と高校生メンバーにアドバイスしていました。

 ホームルーム終了後、トヨタ財団による平成25年度国内助成プログラム公募説明会が行われました。この説明会はクリエイトの働き掛けにより実現したもので、地域づくり関係者など約15名が参加しました。助成担当者からは助成プログラムの概要や助成金に申請するにあたってのポイントが示され、参加者は熱心な様子で耳を傾けていました。