【クリエイトまち塾】八戸市を訪問し、まちづくりを学ぶ

 こんにちは。スタッフの沼上です。
 10月14日(月・祝)に八戸市を会場に第96回クリエイトまち塾を開講しました。クリエイトまち塾では、年1回、他地域のまちづくり政策を学び、まちづくりの理解を深めることを目的に、フィールドスタディを実施しています。コロナ禍等で実施を見合せていましたが、今回3年ぶりに開催することができました。

 「みなとまち青森の未来」という年間テーマを踏まえ、今年は港湾都市という共通点がある八戸市を訪問しました。
 当日は、八戸市の法定まちづくり会社である「株式会社まちづくり八戸」の柳沢拓哉さんと、市民が主役となったまちづくりの仕掛けづくりをしている「まちぐみ」の組長である山本 耕一郎さんに、八戸市のまちづくりについての講義をして頂きました。

 講義では、柳沢さんが「目的が無くても人が集まるまちを目指してまちづくりを行っている」と話し、商業施設や道路の整備でハード面でのまちづくりを行うと同時に、人との繋がりも創出し、ソフト面でのまちづくりもしていることを明らかにしました。
 山本さんはお店・伝統工芸・文化の継承・歩く通り全てをおもしろく、「なんか楽しそう」を創り出す活動の紹介をして下さり、講義に参加した高校生達は、企画提案・発表に向けての大きな刺激を受けているようでした。

 更に、お二方にはフィールドスタディでマチニワや三日町・六日町界隈の小径、八戸ブックセンター等の案内もしていただきました。
 その中でも、八戸ブックセンターは八戸市が運営している全国的にも珍しい書店です。一般の書店では扱っていない専門書を多く取り扱っているほか、ブックカバーの展示会や著者のトークショーなどのイベントを定期的に開催しています。こういうイベントを行うことで、「本のまち八戸」の魅力向上を図っているとのお話を頂きました。

 また、八戸市水産科学館マリエントも見学し、八戸市の水産都市としての歴史を学びました。魚を見るだけでなく、実際に触れて楽しみながら、学びを深めていました。

 参加した高校生たちは、「まちづくりにおいて、活動をする人たちだけでなく、店や地域の人など、たくさんのコミュニティを巻き込んで企画を行うことが大切だと知りました。今後の活動では、青森市の弱みや強みを理解して、八戸市の活動の共通点を見つけながら青森市の課題解決に向けた取り組みに努めていきたいと思います。」「今日は八戸のおもしろくも魅力的なまちづくりを実際に見て学ぶことができて良かった!八戸ブックセンターや八戸市美術館など、建物や運営の工夫がたくさん知れて、また訪れてみたいと感じました。また八戸に行ってゆっくりまち歩きしてみようと思います!」と話していました。

 私は高校時代にクリエイトまち塾に参加しており、その際のフィールドスタディ以来のまち塾での八戸市訪問でしたが、その時に衝撃を受けたまちづくりの活動の良さはそのままに、更に発展している様子を講義やまち歩きで感じることが出来ました。進化し続ける、先進的なまちづくりがとても面白かったです。