【クリエイトまち塾】「&LOVINA」の戦略、まちづくりの展望を学ぶ
スタッフの雷です。去る1月27日(土)に青森市民ホールで第89回クリエイトまち塾コアプログラムを開講しました。
当日はJR東日本青森商業開発の紺野洋紀代表取締役社長にお越しいただき、「&LOVINA~地域連携による中心市街地の街づくり~」を演題に講演をいただきました。
同社は、青森発の新たなビジネスモデルの構築及び青森エリアの活性化を目指して、2010年5月に設立され、「A-FACTORY」「ラビナ」「旬味館」などの運営を行うエリアマネジメント会社です。紺野さんは2021年に社長に就任し、今春に開業予定の「&LOVINA」の開業準備などを前面に取り組んでいます。
紺野さんは「リアリティと独自性」が今後のまちづくりのカギになるとし、「オンラインにより東京と同水準のサービスが地方でも享受できるようになった時代に、リアルな場所が大切になってくる。つまりローカルな場所にも優位性が出てくる」と指摘しました。そのうえで、「大都市の街づくりでは多様性が失われ、まちの同質化が課題となっていて、その点、ローカルでのリアル課題解決、独自性に可能性がある」と話していました。
その後、久保田圭祐理事長とのクロストークも行われ、久保田理事長からは、本来、運賃収入が主たる収益源となっている鉄道会社は、自社駅周辺のポテンシャルを高め、乗降客数を増やすことが自社の利益拡大になる構造に触れ、「鉄道会社は街と共生するのが宿命」と解説しました。街との共生にあたっては、自社の商業施設のみが儲かるのではなく、周辺の商店街等と協調していくことが必要で、同社はその取組を加速していることを補足していました。
終了後の質疑応答では高校生から、「&LOVINAのターゲット設定はどのように決めているのか」「新青森駅が開業から10年以上経過し、駅周辺の環境も変化している中で、施設のニーズが観光客のみならず地元住民へも拡大しているように感じるが、新たな施設整備などは考えられるか」など活発に質問が出ていて頼もしく感じました。
また、当日は中間発表も行われ、再来月に迫った成果発表会に向けて、本番さながらの質疑応答のほか、久保田理事長からアドバイスを受けていました。