高校生が「北海道新幹線開業を活かしたまちづくり」を提案

 特定非営利活動法人あおもり若者プロジェクト クリエイトは、3月13日(日)に青森市のアウガで、1年間の総括となる成果発表会と第22回クリエイトまち塾を開催しました。

 まち塾では2015年5月から約1年間に渡りホームルームごとに、様々な体験活動と並行して、北海道新幹線開業に向けた企画提案の検討を行ってきました。当日は企画提案について、青森市まちづくりあきんど隊 隊長の加藤博さん、青森市議会議員の工藤健さん、青森大学准教授の櫛引素夫さん、在マリ日本国大使館 参事官の増田是人さん、クリエイトの久保田圭祐理事長を審査員に迎えた最終審査を行いました。発表は質疑応答を含めて各クラス30分ずつ行われ、高校生たちはクラスの提案内容を工夫を凝らしながら発表していました。
 審査員の合議の結果、3組の「高校生が商店街を案内します!~ 語り部(ぶ)ツアー ~」が最優秀企画提案に選出されました。企画提案内容に1年間の活動姿勢を加味して決定されるクリエイトアワード2015には4組が選ばれました。
 最優秀企画提案を受賞した3組の古川鮎美さん(3年)は、 「最後のまち塾、毎年恒例の企画提案発表ということで、1位を3組のメンバーで取れたことが何よりも嬉しかったです。今年は後半、活動に参加できないことが多かったですが、後輩の成長が目に見えて分かって感動しました。大変なことや辛いこともたくさんありましたが、辞めずに最後まで続けることができて良かったです。3組メンバーはもちろん、クリエイトメンバーに出会えて本当に良かったです。懇談会では、事務局の方や担任、副担任の方ともたくさんお話できて、春からまた頑張ろうという気持ちになりました。 」と話していました。
 また、これに先立ち行われた第22回クリエイトまち塾には「クリエイトまち塾特論」として久保田理事長が登壇しました。久保田理事長は、まちづくりを考えるときに大切なこととして、常に自分の頭で考える姿勢を持つことが大切と話したうえで、たくさんの情報の中から、ものごとの事実のみを抽出し、それをもとに解決策を探ることが求められると話していました。また、各クラスの副担任が主導して行ったグループディスカッションでは、お互いの良さを認め合い、今後の活動に向けて熱心に話し合っていました。ホームルームの時間では、クラスごとに今年度の振り返りを行ったほか、高校生の夢や地元に対する熱い思いに対して、担任から応援の言葉をいただきました。
 成果発表会終了後、クリエイトまち塾のアンカーでもある久保田理事長は今年度の活動について、「今年度は、体験活動での経験を学びに整理できるような仕掛けを工夫し、その成果が当日の成果発表・企画提案に表れているように感じる。また、2年目を迎え、取り組みが着実に地域に定着してきている。これを励みによりよい活動を目指したい」と総括しました。