【クリエイトまち塾】未来へつなぐ高校生の提案続々  2024年度成果発表会開催

 事務局の森です。去る3月16日(日)に、「クリエイトまち塾2024」成果発表会を開催しました。

 今年度は、4つのクラスによる企画提案の発表が行われました。参加した高校生たちは、フィールドワークや地元商店主の助言を受けながら、1年間にわたって検討を重ねてきました。「フォトスポット」「石けん」「キャラクター」「デジタルマップ」というそれぞれの視点から、青森港開港400周年を見据えたまちづくりについて、高校生が主体となって企画を提案しました。審査員からは丁寧なフィードバックもいただきました。

 審査員の一人である櫛引素夫さん(青森大学社会学部教授)からは、「ここまでの発表を作り上げてくださったことに、心から敬意を表します。そして、大人の一人として、皆さんと手を携えながら、これからも一緒に走り続けることを誓います。」と、労いの言葉をいただきました。

 また、クリエイトまち塾10周年を記念し、パネルディスカッションも実施しました。「クリエイトまち塾10年」というテーマのもと、過去のOB・OG参加者や現役スタッフ・担任がクロストークを行いました。
 「クリエイトを通して得られたもの」について、2017年度卒のOBで地元金融機関に勤務する小田桐稀平さんは、「正解のない問いに対して、異なる価値観を持つ人たちと本気で議論できたことは、貴重な経験だった」と語りました。
 一方、「先輩として今の後輩に伝えたいこと」というテーマでは、事業開始当初から担任を経験し、今年度も担任を引き受けている企画会社代表の嶋中靖朋さんが、「少子化が進む時代では、高校生もまちづくりに関わらなければ、生きることそのものに関わる時代が来る。だからこそ、本気でまちづくりに取り組んでほしい」と、参加者にメッセージを送りました。

 最後に、2017年度卒のOBで医師として県内で働いている一山創太朗さんは、「クリエイトの活動は皆さん自身を守ってくれる。この先、困難に直面したり、目標を見失ったりしたときには、クリエイトでの経験を思い出してほしい。」と、高校生たちに向けて熱いエールを送りました。

 さて、28名の高校生とともに取り組んできたクリエイトまち塾も、無事に終了しました。コロナ禍以来となる高校3年生の送り出しについても、今年度は6名が修了しました。来年度は、青森港開港400周年という大きな節目を迎えます。今後も、クリエイトまち塾の活動を温かく見守っていただけますと幸いです。