【クリエイトまち塾】成果発表会で「新しいまちづくり」の企画提案

 事務局の久保田です。去る3月16日(土)に2023年度の成果発表会を開催し、クリエイトまち塾2023は幕を閉じました。

 当日は、3つのクラスからの企画提案発表が行われました。「ねぶた文化」「フードロス」「居場所」と、それぞれの切り口で、これからのまちづくりについて、自らが主体となった企画を提案してくれました。審査員から丁寧なフィードバックも頂戴しました。毎年、審査をしていただいている工藤健さん(NPO法人ジュニアグローバルトレーニングスクール顧問)からは、「今年度の発表は、どのクラスも担任のカラーとともに、青森の魅力を活かした発表だった」との声をいただきました。

 また、基調講演・パネルディスカッションとして、地域フィールドワークの専門家でもある宮城大学事業構想学群准教授の佐々木秀之さんに「まちづくりをどう学びにつなげるか ~探究型地域教育の実践~」と題して講演していただきました。佐々木さんは「地域での活動は、徐々に先生や指導者の手から離れていくような設計が大切」だと指摘し、宮城大学で開講されている実践型の授業科目(コミュニティプランナー フィールドワーク演習)での経験も踏まえ、「チームビルディングから総括までを自分の手でやりきることで、学生は大きく成長する」と話しました。クリエイトまち塾に参加している高校生に向けても「成功失敗に捉われず、ありのままの結果を受け止め、なぜそのような結果になったのかという原因を自分なりに分析し、整理してほしい」とアドバイスしていました。

 これに先立ち、午前中は副担任のスタッフによるワークショップや、半年間の総括となる最終講義や最終試験を行いました。ワークショップは半年間の活動を振り返るもので、ワールドカフェ形式で行われましたが、活動中につぶさに記録してきた講師や商店主の言葉を、発表していた参加者もいて、それぞれの参加高校生が半年間の活動を真剣に取り組んできたことに改めて気づかされ、とてもいい時間でした。

 さて、17名の高校生と取り組んできたクリエイトまち塾も無事に終えることができました。来年度はどんな活動を高校生はつくり上げてくれるのか、今から楽しみです。