15年間を振り返って

 2009年4月に発足したクリエイトも15年目を迎えました。この15年の活動を通じて延べ260人の高校生とまちとの関わりをつくることができました。

 私自身の心持ちとしては、まちも周囲の環境も発足当時とあまり変化していないように感じますが、ふと客観的に見渡してみると15年前と今を比べると大きく変化したことに気がつきます。

 2009年当時、「八戸行」だった東北新幹線の方向幕は、「新青森行」「新函館北斗行」となりました。青森駅の役割も変わり、駅舎も大きく変貌を遂げました。

 青森市中心商店街のシンボルといえるアウガは商業施設から行政窓口への役割を換え、再開発の進展により、商店街の街並みも大きく変化しました。

 環境に目を向けると、青森の桜も当時はゴールデンウィークに見頃を迎えていましたが、現在では開花が随分と早まりました。

 私たちの活動についても、運営している立場としては当時と大きな変化を感じることはありませんが、この節目の機会に15年を振り返ると、着実に地域に根を伸ばしていることに気がつきます。

 おかげさまでNPO法人化にあたりスタートした「クリエイトまち塾」も9年目を迎え、まちづくりやアクティブラーニングなど様々な切り口からロールモデルとして評価をいただけるようになりました。また、最近ではクリエイトのOBやOGが各地・様々な分野で活躍している知らせを受けるようになりました。活動が成熟し、お世話になっている地域や社会に少しずつ恩返しが出来ることに嬉しさを感じるとともに、活動理念とした「まちづくりを通じた人材育成」という旗印は決して誤りではなかったことに安堵しています。

 これからも、私たちは揺るがぬ理念のもと、変わりゆくまちや社会とともに、あゆみを続けていく所存です。


理事長 久保田 圭祐
2024年4月

代表プロフィール

久保田 圭祐

Keisuke Kubota

1992年、青森市出身。慶応義塾大学SFC研究所上席所員。青森大学客員研究員。
青森南高校、慶應義塾大学総合政策学部卒業、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了。修士(政策・メディア)。
大学院修了後、株式会社博報堂に入社し、広告営業に従事。2022年に退社後、国家公務員に転身し、現在は中央省庁で総合職職員として勤務。
青森県 活力と魅力あふれる東青地域づくり検討会議 部会委員(2011年度)
神奈川県藤沢市社会教育指導員(2016年~2017年度)
内閣府「子供・若者育成支援推進のための有識者会議」(2019年度~)

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