高校生が立ち上げた活動です
特定非営利活動法人あおもり若者プロジェクト クリエイトの前身は、任意団体「クリエイト」です。
これは、2009年に当時高校2年生だった理事長久保田が、立ち上げたものです。
当時、青森市は東北新幹線全線開業が目前に迫っていました。新幹線延伸は、観光客を増やし、本県が一大観光都市となる大チャンスです。しかし、現状では開業に対応できないのではないかと久保田は考えました。なぜならば、肝心の県民の意識が全く足りなかったからです。このままでは、新幹線延伸という千載一遇のチャンスを無駄にしてしまい、人口は減少の一途を辿ってしまうのではないかと危惧しました。せっかくならば大人になったとき、子どもに「ふるさとの青森は見所いっぱいの楽しい街なんだぞ」と言えるような街にしたい…
「観光資源がないのではなく隠れた観光資源に気づいていないのではないか。それを我々が掘り起こせばいい、市民の意識が足りないなら自分たちで市民の意識を高めればいい」と、周りの友人を説得し、活動の仲間に入れて活動はスタートしました。
最初はほんの小さな活動でしたが、高校生が積極的に地域の方々と関わっていく「一人称のまちづくり」で、次第に地域の大人たちも仲間に加わっていきました。
地域を舞台にした教育こそが社会を変える
5年間の活動の中で、多くの高校生が活動に参加し、たくさんの大人や組織が活動を支援してくださるようになりました。仲間が増え、地域からの期待も高まるにつれて、クリエイトに対する社会的要請・責任も変化していきました。その中で、創立メンバーはどのような体制が望まれるのかを考え、法人化を決断しました。
これまでは単に地域活性化を主たる目的に活動を行ってきましたが、NPO法人あおもり若者プロジェクト クリエイトでは、これに「教育」をプラスします。活動をする中で、まちづくりがひとづくりにも一役買っていることに気が付いたからです。
クリエイトの高校生は沢山の大人、そして同世代の仲間と対話を重ね、一つのモノをつくっていきます。一見すると高校生には困難な課題も大人から課せられます。高校生はそれを仲間と協力し合い、ひとつひとつ丁寧に解決していくのです。
このような活動を通じて、高校生は地域愛着はもちろん、主体性・創造性が身についていきます。
若いころからふるさとに愛着を持つことは「いつかは地元に帰ろう」という意識も生まれ、人口減少克服のカギにも成り得ます。主体性・創造性は、いま教育現場で必要とされている能力です。
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